2009年7月11日土曜日

フィリピンのbirding guide: Tim Fisher

フィリピンへバードウォッチングンへ行こうという日本人バーダーはそもそもそんなに多くないだろう。

あまり知られていないが、フィリピンは固有種が非常に多く、いわゆるオリエンタル区の鳥相(サイチョウ、ヤイロチョウなど)と、ウォーレス線よりも東に多い鳥相(ヒメアオバト、モズヒタキなど)の両方が楽しめる。

とはいえ、治安の問題、言葉の問題などがあり、ぜひともプロのガイドを頼みたい土地柄である。

Tim Fisherの名前は"A Guide to the Birds of the Philippines"の著者でもあったことから、以前から知っていたが、連絡先を知らず、フィリピン・ルゾン島での探鳥が決まったときは、最初は別の会社へコンタクトを取った。

ただ、その会社の料金がえらく高かった(一日なんとUS$300!)であったことから、知人のつてを頼って、Tim Fisherのメールアドレスをもらい、本人に連絡を取ることができた。

2008年5月20日から22日の三日間案内してもらったが、結果から言うと、悪くはないが、5年前に会いたかったという人である。

その理由は、すでに60歳を超えており、彼自身が精力的にバードウォッチングをする時期を通り過ぎている上、体力の衰えが目立ったこと、動作が緩慢な上に、車の運転、機械類の操作にいささか不安を感じさせたことなどである。

ただ、1970年代後半からフィリピンに住み、30年以上もフィリピンでバードウォッチングをしているだけあって、フィリピン国内の野鳥の生息状況、鳥の見方、鳥の見やすい季節などを知り尽くしている。

Timが見せてくれた鳥はSpotted Buttonquail, Spotted Wood Kingfisher, Red-bellied Pitta, Black-chinned Fruit-Doveなど。

精力的に種類を稼ぎたい向きにはあまりオススメできないが(なにせ、そんな体力がもうない)、じっくり特定の種を狙いたい人にはまだまだオススメできる人である。

また、Timはフィリピン国内でバードウォッチングガイドを養成しているので、ルゾン島以外でもガイドを頼みたい場合、彼に連絡を取ると紹介してくれる。

Tim Fisherに案内してもらったルゾン島の探鳥記はこちら

http://bluebonnet0712.hp.infoseek.co.jp/MtMakiling1jp.htm

注: Tim Fisher氏は最近ご逝去されたとのこと。氏の冥福をお祈り申し上げます。