2012年4月29日日曜日

タイのbirding guide 4: Somchart Boonta

タイのバードウォッチングというと、どうしてもバンコク近郊のカオ・ヤイ国立公園や、南部のクラビが注目されがちだが、北部のチェンマイ近郊もバードウォッチングの名所として、欧米人のバードウォッチャーを中心に人気が高い。

しかし、案外良いガイドが少なく、今回の渡航前にも何名か知人にあたってみたが、これといったおすすめガイドがいないという返事がかえってきた。

渡航前にネット検索で引っ掛かった数名のガイドのうち、回答のあった2社のうち、価格とメールでの対応で選んだのが"Thailand Bird Watching"というサイト。

このページを見る限り、かなり胡散臭いのだが(なぜ、タイなのに、ハクトウワシなんだ?)、紹介してもらったガイドのSomchartはなかなか良いガイドだった。

カレン族の彼はDoi Inthanon国立公園周辺部の出身であり、同公園の地理、公園内の野鳥に明るい。

鳥を見つける能力は悪くないが、識別力はときどきあやしい。まぁ、Doi Inthanonまで行こうというバードウォッチャーは出てくる鳥の識別はできるだろうから、問題はないレベルか。

同地域のハイライトとなる鳥やバードウォッチャーが見たがる鳥のことはよく知っており、2012年の探鳥行では、Black-tailed Crake, Blue-throated Flycatcher, ノゴマなどは具体的なポイントを知っていた。

また、20132月の探鳥旅行では、こちらが見たいと思っていたHume’s Pheasant, Rufous-throated Partridge, White-rumped Falcon, Black-headed Woodpecker, Blossom-headed Parakeet, Sapphire Flycatcher, White-gorgeted Flycatcher, Spot-breasted Parrotbill, Red-faced Liocichla, White-necked Laughingthrush, Spot-breasted Laughingthrushなど、ことごとく見せてくれたし、Black-backed Forktailを見せるために、わざわざカレン族の村までつれていってくれた。

特に、Hume’s Pheasantのポイントはよく知っているようで、別のガイドに依頼しようとした際には、「見られない」と言われたが、彼はDoi Langで条件は良くないものの、ちゃんと見せてくれた。

また、Nature Trailsで同じ地域を担当しているRachenがプレイバックを一切行わないこと(善し悪しはともかく)のに対し、必要に応じてプレイバックを使うことから、限られた時間でバードウォッチングをする海外からのバーダーとしては頼りになる。

2013年はリピーターとしての利用だったが、こちらの鳥の見方をよく把握しており、こちらがあらかじめ見せて欲しいと依頼した以外の鳥については、こちらから聞かない限りは必要以上に追いかけないで時間を有効に使うように配慮してくれた。

三日間で20種ものライファーを見られたのは彼のおかげと言っても良い。

必要以上にしゃべりすぎないのもガイドとして好感が持てる。

birding guideとしての経験年数:15年とのこと。
ガイドをしている地域: タイ北部
使用言語: 英語、タイ語
ガイド料: 6,000バーツ/日程度

Somchartに案内してもらったタイ北部の探鳥記の報告はこちら↓

http://birdwatching.web.fc2.com/DoiInthanon12031201.html