2008年5月6日火曜日

birding guideのススメ

海外へバードウォッチングに出かけるバードウォッチャーの多くは、特定の野鳥を見たくて出かける人が多いことと思います。

タイやマレーシアのサイチョウ、キヌバネドリ、ヤイロチョウの仲間、オーストラリア北部のコウロコフウチョウ、オウゴンニワシドリ、シラオラケットカワセミ、インド北西部のベンガルショウノガン、コスタリカのカザリキヌバドリ、サンショクキムネオオハシ、南アフリカのショウノガン、ヤブモズなどなど。

時間に余裕があれば、道に迷いつつ、さらには図鑑と首っ引きで「あれはなんだろう」と、初めて訪れる国でのバードウォッチングを楽しむのも良いでしょう。

でも、残念ながら、私たち日本人の多くは欧米人のように二週間や一ヶ月といった長期の休みを取って、バードウォッチングに費やすことなどほとんどできません。せいぜい、一週間が良いところです。

一週間という限られた時間で、見たい鳥を見ようと思ったら、呑気に一人で回ってバードウォッチングなどなかなかできないもんです。

そこで、プロのbirding guideを雇うことをオススメします。

幸い、近年、エコツアーブームにも影響されてか、大抵の国でbirding guideを見つけることが出来ます。

英語が出来なくても大丈夫。鳥の名前さえ分かれば、そこはある程度意志が通じるのだから、不思議なものです。

夏休みにタイやバリに出かけるのであれば、一泊二日でbirding guideにコンタクトを取ってみましょう。

海外旅行が一層楽しいものに変わるはずです。

2008年5月4日日曜日

タイのbirding guide 3: Yotin Meekaew

タイ南部へバードウォッチングに行く人でYotinの名前を聞いたことのある人は結構多いだろう。

Yahoo等のサーチエンジンで"Yotin Meekaew"あるいは、"Yotin, Khao Nor Chuchi"等と入れてみると彼が如何によく知られたガイドがよく分かる。

Yotinが見せてくれるのは、世界的珍鳥Gurney's Pitta(クロハラシマヤイロチョウ)だ。ミャンマーで新たな生息地が近年見つかったが、それでも依然一般人が立ち入り出来る環境で見られるのは、タイ南部のKhao Nor Chuchiくらいであり、ここでの生息個体数は20ペアとも40ペアとも言われている。いずれにしても多くない。

Yotinがbirding guideとして絶大な信頼を誇っているのは、そのプロ魂にある。

まず、ヤイロチョウ類の生態を知る人であれば、容易に見られる鳥ではないことはすぐに分かるだろう。薄暗い熱帯林の茂った森の林床にいるのである。クロハラシマヤイロチョウを見るためには、さらに個体数の少なさという問題点をクリアーしなくてはならない。birding guideなしで、なんの予備知識もなくKhao Nor Chuchiに出かけて行っても、よほど運が良くない限り、Gurney's Pitta(クロハラシマヤイロチョウ)には出会えないだろう。Yotinはプロとして案内する限り、ほぼ100%(彼曰く、95%)可能にした。Khao Nor Chuchiを訪れるバードウォッチャーのほぼ全ての人の目当てがGurney's Pitta(クロハラシマヤイロチョウ)であることを考えれば、これは凄いことである。

ただ単に見せるだけなら、ある程度経験を積んだbirding guideなら十分にできることかもしれない。Yotinはブラインドを使って、鳥に対する影響も極力軽減するよう努力している。

Gurney's Pitta(クロハラシマヤイロチョウ)以外にYotinが見せてくれた鳥は、Banded Pitta(キマユシマヤイロチョウ)、Large Wren-Babbler(オオサザイチメドリ)など、一回のバードウォッチング旅行ではなかなか見られない鳥ばかりである。

Yotinは、ガイドを頼む客が見たがる鳥は何かをよく把握し、その鳥がどこで見られるのか、どんな習性なのかもよく理解した上で、効果的にプレイバックを行う。

Yotinは自分がガイドをするKhao Nor Chuchiとそこに住む鳥をよく理解したプロのガイドで、Khao Nor Chuchiに行く人には、別にGurney's Pitta(クロハラシマヤイロチョウ)を見なくても、ぜひに勧めたいガイドである。

  • birding guideとしての経験年数: 20年くらいやっているようだ
  • ガイドをしている地域: タイ南部。主にKhao Nor Chuchi
  • 使用言語: 英語、タイ語。英語はやや癖があるが、十分に聞き取りやすい
  • ガイド料:6,500バーツ/日。ただし、純粋にガイド料のみ。これに車代1,500バーツ/日、公園入場料200/人を別に支払う必要がある。ちなみに、夜の案内を頼むと、1,500バーツ/日である。2007年に行った人から聞いたときでもガイド料が500バーツ/日上がっていたので、逐次確認する必要がある。
Yotinに案内してもらった、Khao Nor Chuchiの探鳥レポートはこちら
http://bluebonnet0712.hp.infoseek.co.jp/Krabi-birding1j.html

 2014年3月、2015年5月にリピートで案内してもらったが、最近さらにスキルアップしており、少しでも歩く距離を短く、鳥への負担を少なく見せるようになっている。また、夜行性の鳥のねぐらなどをよく理解しており、たった二日でガマグチヨタカ2種、フクロウ3種等を見せてくれた(2014年)。

 メール等のレスが遅いのが難点だが、間違いなくタイ南部では最高のガイド。